
リハビリテーション
リハビリテーション
運動療法は運動器リハビリテーションとも呼ばれ、実際に身体を動かすことで症状の軽減や機能の回復を目指していく治療法です。起き上がりや立ち上がりなどの日常生活に欠かせない基本動作訓練をはじめ、ケガや手術後の硬くなった関節を動かしやすくする関節可動域訓練、低下した筋力の回復や筋肉の萎縮を予防する筋力増強訓練、歩行に必要な筋肉を鍛え歩行の安定性を向上させるための歩行訓練などを行います。理学療法士とともに定期的にリハビリテーションを行いますが、治療時間は原則1コマ20分(場合により2コマ)と限られるため、週に1〜2回程度の通院をお勧めしています。しかし実際にはお仕事や学校などで定期的な通院が難しい場合もあると思いますので、ご自宅でできる腰痛体操や肩痛体操、ストレッチ、筋力訓練などのアドバイスを行いますので、お気軽に医師や担当の理学療法士にお尋ねください。
物理療法は電気治療器や超音波治療器などの機械を用いて、物理的なエネルギーを利用して治療を行う方法です。
患部に温熱や電気などの物理的な刺激を加えることで、何らかの生体反応がみられこの反応を活用し痛みを軽減したり、凝り固まった筋肉をほぐしていきます。炎症の軽減や血流の改善、痛みの緩和目的で実施され運動療法を効果的に行うための準備としても利用されます。
物理療法にはいくつかの種類があります。
1.電気療法
微弱な電流を用いて筋肉や神経を刺激し痛みを軽減します。慢性的な痛みや筋肉の回復を助けるために使用されます。
2.温熱療法
熱を利用し筋肉や関節の緊張をほぐし血行を促進させることで、痛みが和らぎ筋肉や靭帯の回復が促進されます。ホットパックなどが使用されます。
3.冷却療法
冷却を用いて炎症や腫れを抑え、痛みを軽減します。アイスパックが使用され、捻挫の治療などに効果的です。
4.超音波療法
超音波を用いて深部の筋肉や関節に刺激を与え、炎症を抑えたり血行を促進する効果があります。深部へのエネルギーを使用し筋肉や関節の回復を助けます。
5.水治療法
ウォーターベッドを利用し水の流れや水圧により患部をマッサージします。水圧刺激により肩から腰、下肢にかけて筋肉の凝りをほぐし、血行を促進しリラクゼーション効果に優れています。
6.牽引療法
牽引(引っ張る)することにより、骨や関節の圧力を軽減し、神経や筋肉の緊張を解消します。首や腰などで使用する頻度が高いです。
体外衝撃波治療とは、「衝撃波」という音波の一種を体の中に伝達し、痛みを和らげ組織を修復する治療法です。ヨーロッパを中心に普及し、足底腱膜炎やテニス肘、アキレス腱周囲炎など様々な疾患に応用され整形外科領域では新しい治療法となります。近年では整形外科疾患だけでなくスポーツ選手などにも使用されています。
一般的に体外衝撃波には集束型体外衝撃波と拡散型圧力波の2種類があり、当院では拡散型圧力波治療器(ショックマスター)を採用しております。
など
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